この記事では、いわゆる4型(型式:EBL-SJ12J)とよばれるYAMAHA TMAX530の、以下の内容について解説しています。
・適合バッテリー
・バッテリーへのアクセス手順(カウルの脱着)
・バッテリーの交換方法
・時計合わせ方法
・バッテリーの廃棄方法
4型TMAX530の純正バッテリーは、GSユアサさんのYTZ12Sとなります。
適合バッテリー
4型TMAX530の適合バッテリーは、GSユアサさんの「YTZ12S」です。
純正の本家のGSユアサさんのも良いですが、品質それなりでコストのバランスを考えて、台湾ユアサさんのものが無難かと思います。
台湾ユアサさんのバッテリーの型式は「TTZ12S」となります。
台湾ユアサさんのバッテリーは品質のバラツキが大きいとよく耳にします。
しかしながら、これまでいくつか利用してきましたが、今のところ不良品にはあたったことはありません。
バッテリー購入後は、店舗の返品保証期間が過ぎる前に速やかに動作確認することをオススメします。
今回はAmazonさんで、台湾ユアサさんのTTZ12Sを調達しました。
※Amazonさんで購入する際は、必ずAmazon販売/Amazon発送のものを選択。
電解液はバッテリーに注入済みで送られてきました。
電解液がバッテリーに注液されていない場合は、取扱説明書の通りにバッテリーへ注液します。
バッテリーへ電解液を注液後は補充電します。
2020年に2,000円ほどでAmazonさんで購入した、アメリカのMOTOPOWERというメーカーの充電器。
「MOTOPOWER MP00205B 12V 1000mA Fully Automatic Battery Charger/Maintainer」
現在はAmazonさんでの取り扱いはしていないので、充電器を購入するならデイトナさんのものをオススメします。
必要な道具
バッテリーの交換に必要な道具は以下となります。
必須なもの
・プラスドライバー(2番)
・六角レンチ(4㎜)
あれば便利なもの
・養生テープ
・ドラフティングテープなどの適当なテープ
・電圧計
2番のプラスドライバーと4㎜の六角レンチはカウルの脱着、バッテリー端子の脱着に必要です。
整備にはちゃんとした工具を使うほうが良いのですが、メインで使用している工具はフランスのメーカー「FACOM(ファコム)」さんのRnanoという携帯工具セットです。
TMAX仲間が持っていたの見て、一目惚れして即ポチしたものです。
必要最低限のものはそろっているし、保管に場所も取らないし、ツーリングにも携行できてとても便利です。
現在はRnanoはバージョンアップして、R2nanoとなっています。
バッテリー交換手順
4型TMAX530のバッテリーは、フロント部分の引き出しの奥にあります。
バッテリーへアクセスするには、カウルを取り外す必要があるので、少し面倒です。
カウルの取り外し
キーシリンダー周りのカウルのカウルを外すために、4㎜の六角レンチでハンドル下の2か所のビスをはずします。
カウルのメーター側の端に指をかけて、ゆっくりとシート側に力をかけてカウルをはずします。
キーシリンダー周りのカウルの下に隠れていた、3か所のビスをプラスドライバーではずします。
引き出し横のビスも取りはずす必要があるのですが、このままではアクセスできません。
引き出し横のビスへアクセスするために、引き出しの取っ手を外します。
取っ手の下にある2つのビスを、プラスドライバーではずします。
2つのビスをはずすと、引き出しの取っ手がはずれます。
引き出しを収めて、引き出し横のビスをプラスドライバーではずします。
引き出しが付いているカウルのメータ側の端に指をかけて、ゆっくりとシート側に力をかけてカウルをはずします。
これでバッテリーへアクセスできるようになります。
はずしたビスは、給油口前のカウルに置いておくと便利です。
バッテリーの取り外し
はじめにマイナス側の端子をはずします。
メインハーネスのマイナス端子は、養生テープで絶縁しておくと安心です。
次にプラス側の端子をはずします。
バッテリーを固定しているゴムバンドをはずします。
バッテリーを矢印の方向にずらして引き抜きます。
バッテリーは約4kgあるので、指をはさむなどのケガに注意。
←新バッテリー(台湾ユアサ TTZ12S)
→旧バッテリー(ACデルコ DTZ12S)
バッテリーの取り付け
バッテリーの端子に金具を入れます。
バッテリーを配置するときに金具がはずれてカウル内に落下すると大惨事なので、テープでふさいでおくと安心です。
ゴムバンドの片方をバッテリーケース下の突起に引っ掛けて、ゴムバンドがはずれないように上方向にテンションをかけておきます。
コツがいりますが、ゴムバンドを上方向にテンションをかけつつバッテリーを配置します。
ゴムバンドがはずれないようにテンションをかけつつ、もう一方をケースのツメに引っ掛けます。
まずは、プラス端子側を接続します。
次にマイナス端子側を接続します。
エンジンの始動チェック
カウルをすべて組みなおしてから電源が入らなかったら精神的にくるので、メインスイッチをONにして電源が入るかチェックします。
余裕があれば電圧を計っておきます。13V以上あれば問題なし。
次にエンジンを始動します。14V程度であればジェネレータは問題なし。
バッテリーに交換日を記入しておくと、次の交換時の目安になるのでオススメです。
カウルの取り付け
あとは取り外しのときと逆の手順で、カウルを組みなおしていきます。
引き出し付きのカウルを取り付けます。
4か所のビスを取り付けます。
引き出し横のビスは種類が違うので注意です。
引き出しの取っ手を取り付けます。
キーシリンダー周りのカウルを取り付けます。
最後に六角レンチで2か所のビスをとめて完了です。
時計合わせ
バッテリー交換後は時計がリセットされているので設定します。
メインスイッチをONにして、左右両側のボタンを3秒ほど長押しし、時計設定モードへ入れます。
時計の時間側が点滅するので、右ボタンで「時間」を調整します。
ボタンを押すごとに1つカウントアップし、長押しで連続でカウントアップします。
左ボタンで「時間」を確定します。
時間を確定したら、時計の分側が点滅します。
時間と同様に右側ボタンで「分」を調整します。
左側ボタンで「分」を確定します。
分を確定したら、自動で時計設定モードを抜けます。
バッテリーの廃棄
2りんかんさんとナップスさんでは無料で引き取ってもらえます。
店舗へバッテリーを持参して、レジカウンターでバッテリー引き取りをお願いすると良いです。
レーシングワールド本店さんでは、店舗で購入したバッテリーに限り無料で引き取りとなり、持ち込みの場合は550円で引き取りとなります。
南海部品(箕面店)さんでは、持ち込みでの引き取りは受け付けておらず、店舗でのバッテリー交換で新バッテリーと引き換えに引き取ってもらえます。
カー用品店のオートバックスさんとイエローハットさんでも無料で引き取ってもらえます。
用品店でも整備場を併設していない店舗などでは引き取ってもらえない場合がありますので、事前に問い合わせておくと安心です。
ガソリンスタンドでもバッテリーを引き取ってもらえますが、整備場を併設していない店舗や小規模な店舗の場合は受け付けていないところもあります。
こちらも、事前に問い合わせておくと安心です。
今回のバッテリーの廃棄は、2りんかんさんにお願いしました。
まとめ
4型TMAX530のバッテリー交換の手順は以上となります。
バッテリーへのアクセスは良いとはいえないので、若干面倒くさいです。
すべてお店にまるなげでも良いですが、たまには自分でバッテリー交換してみるのも良いかもです。
今回の内容が、ツーリングの参考になればうれしいです。
それでは、よきツーリングライフを。
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